2012年7月4日水曜日

食べられる国宝/ハンガリーの国宝


Mangalica(マンガリッツァ)はハンガリー原産の豚です。そして19世紀には、この豚の産出国として、ハンガリーはヨーロッパ中で最も良く知られていました。



豚舎ではなく広々とした森や草地といった自然環境の中で、かぼちゃ、テンサイなど新鮮な自然食のみを食べて育ちます。マンガリッツァは豚舎ではなく広々とした森や草地といった自然環境の中で新鮮な自然食のみで飼育されます。



マンガリッツァを初めて見る方は、そのかわいらしい毛むくじゃらの姿を羊と間違えるかもしれません。その姿から“ 羊毛の豚”別名『ウーリーピッグ(毛で覆われた豚)』と呼ばれ、−30℃の厳しい冬の寒さの中でも過ごすことができます。

マンガリッツァはハンガリー政府が認定した世にも珍しい“ 食べられる国宝” なのです(2004 年に認定)。

.マンガリッツァはハンガリー原産の希少な豚です。ハンガリー国内でさえあまり食べることができなかったマンガリッツァも、今ではミシュランガイドに掲載されている世界のレストランで饗されるまでになりました。ハンガリー共和国はこのマンガリッツァを誇りとし、毎年、この国宝を祝うマンガリッツァフェスティバルを開催しています。



濃厚な赤身、霜降りでジューシーな肉質は、他の豚肉とは一線を画す味わいで、イベリコ豚や神戸牛に似ていてたいへん美味です。普通の豚肉より濃く、牛肉のような色をしたその豚肉は、美味しいだけでなく、他の豚肉に比べて消化がよく健康にいいのです。

マンガリッツァ豚肉は霜降りの多い肉質にも関わらず、コレステロールの原因となる飽和脂肪酸が少ないため健康にも良く、ビタミンやミネラルを豊富に含むため栄養面でも優れています。その上、老化を防止すると言われる酸化防止の酵素も含んでいます。



1945年から、ピックのすべての製品は独占的にマンガリッツァの豚肉を使用し、マンガリッツァサラミやソーセージなどを製造しています。ピックはマンガリッツァ豚肉の最大の消費会社のひとつです。

また、一時は絶滅の危機に瀕したこの貴重な豚が再生した重要性をピックはよく認識しており、ハンガリーにおけるマンガリッツァの伝統を維持するために尽力する、もっとも有力な関係企業のひとつでもあります,

そんなマンガリッツァ豚から作る生ハムは、最高の原材料と最高の技術が出会った傑作。 24ヶ月間という長期熟成させるこの生ハムは、塩漬けと乾燥させるだけで、燻製にかけたり、液体に漬けたりしません。 脂もしつこくない、さっぱりとした生ハムで、噛み締める程に上品な味わいが口の中に広がっていきます。